私の感動ストーリー
この日は、予約表が埋まるほどとても忙しい一日でした。
午前中、新規の患者様が来院されました。
その方は70代の高齢の男性で、付き添いの奥様と一緒でした。
飛び込みで来られましたが、予約表が埋まっていてた事と、予約以外の方もお待たせしていている程の状況でしたので、改めて夜の時間でご案内し、午後の最後の時間に来てくださるようにご案内しました。
予約時間となり受付で名簿の記入と問診票の記入を終えた後、待合室でお待ちいただきました。
院長先生より中へご案内の声がかかり、治療ベッドの方へお進みになりました。
院長はいつものように「どうされました?」「どこが痛いですか?」と、丁寧な問診からはじまり、「大変でしたね」などと患者様に寄り添いながらお話を聴いたり、痛みの原因を説明しながら、治療をおこないました。
治療中も「他にも普段どんなことをしているか?」とか、「明日は何をしますか?」など話を聴きながら、たわいも無い会話も時折混じえ、患者様の不安をゆっくりと解消されていきました。
その様子は私たちにとってはいつも通りの院長先生の真心ある患者様対応で、患者様が少しずつ明るい気持ちになっていかれる様子が見えました。
本人が治療されている時、付き添いの奥様が待合室からその様子を何度も見ておられましたが、何度か様子を確認された後、「あの、ちょっと」と声をかけられました。
「どうされましたか?」と伺うと、「今まで色んな整形外科や、スポーツ外科に行ったけど、こんなに細かく丁寧に説明してくれたのことは初めてなのです。」と涙を浮かべながらお話下さいました。
「今までいっぱい頑張ってくれたご主人様の残りの人生を快適に過ごさせたかった。丁寧な対応にとても満足しています。ここに来てよかったです」と私達に仰ってくださいました。
奥様の言葉と、一生懸命に新患対応をする杉村院長の姿を見て、私まで目頭が熱くなってしまいました。
どんなに忙しくても大変でも、一人一人の患者様と真剣に親切に向き合うことは、確かに1番大切なことですが、常に患者様が多くなかなか一人ひとりの患者様と心を向き合わす時間は限られており、行動にうつすのが難しいです。
しかし、今回の体験を通じ、心を相手に向け「まごころ」を最優先にした結果、その姿勢は目に見えて私達の幸せと、来られた患者様やご家族が豊かになって輝くように思います。
そして、最高の価値がそこにはあるのだと改めて感じました。この気持ちをいつまでも忘れないで患者様対応をしていきたいと思います。