
先生の感動ストーリー

私は専門学校卒業後、新卒でこの会社に入社しました。これはまだ私が1年目の頃、先生として治療をする前の話になります。新卒で社会人になった私はまだ何もわからない状態で色々な事が日々勉強でした。治療の技術はもちろん、治療以外の業務なども早く覚えなければと、頭がパンクしそうになりながら日々仕事をしていました。
先生として治療に入るまでの間はわからない事だらけで自分には何ができるのだろうかと悩み、患者さん達を治療で笑顔にする先輩の先生方を見て、尊敬し憧れる日々でした。そんな日々を送っているとある日、80歳くらいのおばあちゃんが来院しました。おばあちゃんは足が不自由で旦那さんに支えられて来院しました。来院した際は毎日、入り口まで行き、手を引き中まで案内をし、帰りは出口まで送っていました。
そんなある時、そのおばあちゃんが笑顔で「いつも親切にしてくれてありがとう」と自分に言ってくれたのを今でも覚えています。その時、初めてこんな自分でも誰かの為になれているんだと実感し嬉しく思いました。私は治療ができないと患者さんを笑顔にする事ができないと勝手に思い込んでいましたが、それ以外の部分でも患者さんの為になっているんだとわかりました。
これを機に治療ができない時でもより患者さんに寄り添い、自分にできる事を一生懸命やろうと思うようになりました。どんな事でもできないから仕方ないと思うのではなく、できる事を一生懸命やればそれが誰かの為になると学ぶ良い教訓になりました。今は患者さんを治療する先生として毎日治療をしていますが、この時の出来事を忘れずに今、自分のできる事を一緒懸命やり、それが来てくれている患者さんや誰かの為になればと思います